2024年9月8日(日)、愛知県新城市にある「四谷の千枚田」へ足を運んできました。
四谷千枚田:鞍掛山(標高883m)に水源を持ち、麓に広がる石垣による棚田です。
山の中腹から出る湧き水は、大雨が降っても濁ることがありません。
高低差200メートルに現在22戸の農家の方々が420枚の田を耕しており、『日本の棚田百選』にも選定されています。
この場所は日本の棚田百選にも選ばれている美しい景観が広がる場所で、ちょうど稲刈りの時期に訪れることができました。残念ながら天気はあまり良くなく、空は曇り空が広がっていましたが、その曇り空が逆に秋の静けさと穏やかな雰囲気を引き立ててくれました。
千枚田では、刈られた稲穂やまだ実っている稲が、まるで絵画のように自然と調和していました。曇りの日の柔らかな光が田んぼ一面を包み込み、鮮やかな黄金色がより際立つ瞬間もありました。稲刈りが終わった田んぼと、稲穂が揺れる田んぼのコントラストがとても美しく、四季の移ろいを感じさせる光景でした。実った稲穂が風に揺れる音や、地元の農家の方々が黙々と作業を進める姿に、どこか懐かしさを感じながら散策を楽しみました。
天気が良ければ青空が広がる風景を楽しむことができたかもしれませんが、曇りの日ならではの静かでしっとりとした棚田の風景もまた趣深く、心が落ち着く時間でした。
自然の中でゆっくりと過ごすひとときはとても贅沢に感じました。今度は春の水張りの時期や、夏の青々とした稲が広がる風景を楽しみにまた訪れたいと思います。
次回はぜひ晴れた日に再訪して、また違った表情の四谷の千枚田を楽しみたいと思っていますが、この日感じた静かでのどかな風景も心に残る一日となりました。