2024年11月4日(月)に長野県の大川入山に登ってきました。大川入山(標高1,907m)は、体力を試しながらも絶景を堪能できる山として多くの登山者に愛されています。このルートは最初、登山口までのゆるやかなアスファルトの道を進み、登山口から徐々に急登が続き、横岳や笹の茂るエリア、頂上の厳しい急斜面など、様々な変化を楽しむ山頂の絶景や、道中の風景に癒されながら、辛さと達成感を感じられる登山となりました。
横岳・大川入山 / よっさんさんの大川入山・横岳(長野県下伊那郡阿智村)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
大川入山:木曽山脈最南端にある標高1,908 mの山。信州百名山、阿智セブンサミットの1座。頂上付近は展望の良い笹原となっている。
治部坂峠の登山口からスタート:最初の登り
登山口までは駐車場から舗装された登り道を進むところから始まります。 この最初のアスファルト道、思いのほか疲れました。足元が少し重たく感じます。 とりあえず、ここはほんの入り口。 気持ちを引き締め直し、山道へ入っていきます。
橋を渡ると、そこからは木の根が露出する急な登りが続きます。根に足を滑らせないように一歩一歩慎重に進んでいきます。 最初の目標は「横岳」なので、そこまでは地道に頑張って登っていこうと決意を新たにしました。
横岳への急登:根気が試される1時間
治部坂峠から横岳までの約1時間、木の根が露出する急登が続くのがこのルートの特徴の一つ。 なかなか終わらない急坂に、脚の筋肉に緊張が走り、心拍数も上がります。道は、樹林帯が続くため景色が見えるわけではありませんが終わりがけの紅葉が癒してくれます。
横岳は標高1,574mで、登山者が休憩できる少し広いスペースがあります。この時点で体力はかなり削られていましたが、少し深呼吸をして息を整えながら腰を下ろしリフレッシュしました。ここからがまたアップダウンが続くため、少しエネルギーを補給し、再び出発しました。
ダウンアップと展望:自然の絶景に励まされる道中
横岳からは、道が一度下り、また登り返すアップダウンの続く道に入ります。 このルートは展望が開ける場所が少なく、景色に頼らずに淡々と進んで行きます。足場の悪い箇所も多く、慎重に歩く場面もありますが、アップダウンの繰り返しが心地よいリズムになり、歩みを進めていきます。
特に印象的だったのは、笹が一面に広がるエリアです。 背の高い笹をかき分けながら進む道は、まるで自然と一体化したような気分を楽しめます。 また、この道中は木々の間から山頂が遠くに見えること、あの頂にたどり着けるだろうかと少し心配になる一方、目標が見えることで気力も補えました。
ダウンアップの道を進み、残り2kmの看板を過ぎた辺りから再び急登が始まりました。 樹林帯の間から差し込む光が、汗で重くなった体を支えてくれるかのようで、最後の力を振り絞って頂上を目指します。
山頂への最後の急登:10歩進んでは休みながら
最後の1km地点を通過と、これまでの疲労と急斜面が重なり、登るスピードがいっきに落ちていきます。慎重に一歩ずつ足を進めていきます。
急登の途中、道が開けて周囲の景色が一気に広がり、その雄大さに圧倒されます。振り返りと、横岳から続く登山道が遠くに見え、ここまで頑張って登ってきた道が感じられます。息を整えながらも景色を満喫し、なんとか山頂までたどり着きました。
大川入山頂頂上:山頂でちょっとした休憩と達成感
やっと到着した頂上は、広がる絶景とともに、登山の達成感が体全体に広がります。 山頂は平坦なスペースが少しあるものの、広いわけではなく、周囲の風景が切り取った山の景色として楽しみます。この日は雲が出ており遠くまで見られることはできませんでしたが、登ってきた道を振り返りながら、山の新鮮な空気を味わうひとときは格別でした。
持参したおにぎりでエネルギーを補給しながら、しばらくの間、山頂で休息を取りました。 今回の登山の目標はこの頂上に立つことだけでなく、その道中を楽しむことでもありましたが、この瞬間は登りきった達成感と満足感がこみ上げました。
下山は、登るというのとはまた違った集中力が必要です。 特に急斜面を降りる際には、石や木の根が滑りやすいため、足元に注意を払いながら進んでいきます。下りでは足場の悪さが目立ち、一歩一歩に細心の注意が必要でした。
特に横岳までの急斜面では、足が疲れていることもあり、何度も立ち止まりながらの下山となりました。
横岳から駐車場までは、長い木の根の露出した斜面を下っていきます。 休憩をとりつつも、スタートが少し遅かったため、時間も意識しながらペースを上げ、夕方の16時頃には無事に下山を完了することができました。足はややプルプルしつつも、心地よい疲れを感じ、充実感に包まれました。
大川入山登山を振り返って
今回の大川入山登山は、上りが非常にきついシーンが多く、特に横岳からのアップダウンや最後の急登は、体力的にも精神的にも大変なものでした。自然に囲まれた道中や、頂上までの過酷さが登山の醍醐味を味あわせてくれました。 また、頂上での達成感や持参のおにぎりの美味しさも、日常の中では手に入らない貴重な体験です。
次回はまた新たな山に挑戦しようと思いますが、大川入山もその雄大さと厳しさを感じる素晴らしい山であり、きっといつか再訪する日が来るでしょう。
阿智セブンサミット
恵那山、富士見台高原、南沢山、網掛山、大川入山、蛇垰山、高鳥屋山の7座です。