2024年8月12日(日)お盆休み、初めての八ヶ岳登山に挑戦してきました。目指したのは、北八ヶ岳に位置する蓼科山。標高2,531メートル、通称「諏訪富士」とも呼ばれる美しい円錐形の山です。今回の登山は、7合目登山口から天狗ノ露地、将軍平を経て蓼科山山頂を目指すコースを選びました。八ヶ岳は初挑戦でしたが、蓼科山の雄大な自然と自分の限界を試す楽しみを感じながら登山を楽しんできました。
蓼科山:八ヶ岳連峰の北端に位置する日本百名山の一座。諏訪富士とも呼ばれる。標高2531m。
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登山口から天狗ノ露地までの樹林帯歩き
登山当日はお盆の真っ只中。登山者も多く、駐車場はなんとか確保できましたが、周りには路上駐車の車もちらほら。蓼科山の人気の高さを実感しながら、準備を整えいざ登山スタートです。
7合目登山口からのスタートは、比較的なだらかな樹林帯を歩くコースでした。木漏れ日が差し込む涼しげな森の中を歩くのは心地よく、まだ余裕を感じながら順調に進んでいきました。
初の目的地は天狗ノ露地。樹林帯の道は整備されており、歩きやすいのですが、徐々に傾斜が出てくるにつれて、息が上がり始めました。
1時間ほど歩いたところで天狗ノ露地に到着。ここで少し休憩を取り、周囲の景色を楽しみながら水分補給をしました。まだまだ元気でしたが、ここから先の道が少し厳しくなるという予感がしていました。
急登と石の多い道のり、将軍平へ
天狗ノ露地から先は、登山道が急に険しくなります。傾斜がきつくなり、道には大小さまざまな石がゴロゴロと転がっていて、足元のバランスを保つのが難しくなりました。この急登は、私の体力を試すように続きます。景色はあまり変わらず樹林帯が続くため、精神的にも少し疲れてきました。
本来なら1時間程度で到着するはずの将軍平までの道のりですが、結局2時間近くかかってしまいました。少し疲れが溜まっていたため、焦る気持ちもありましたが、無事に将軍平に到着したときにはほっと一息。
将軍平には「蓼科山荘」があり、登山者が休憩したり、グッズを購入したりすることができました。今回の目的の一つは、ここや山頂ヒュッテで販売されているオリジナルの手ぬぐいを購入することだったので、心躍る思いで中を覗きましたが、登頂のご褒美として山頂ヒュッテで購入することに決め、蓼科山荘での休憩を終えた後、山頂を目指すことにしました。
将軍平から山頂へ、そして念願の手ぬぐい購入
将軍平から蓼科山山頂までは、またしても急な岩場を登る道が待っていました。大きな岩を一つ一つよじ登るような感じで、途中で何度も足を止めて息を整えながらの登頂です。足元が不安定な中、さらに標高が上がると、突然視界が広がり、樹林帯を抜けた瞬間の景色には一瞬足がすくむほどでした。振り返ると、これまで登ってきた登山道や将軍平にある蓼科山荘が見え、そこに広がる絶景にしばらく見入ってしまいました。
コースタイムでは40分ほどの登りですが、約1時間かけてようやく蓼科山の山頂に到着。山頂に広がる大きな岩場はごつごつとしており、歩きにくいのですが、広大なスペースがあり、多くの登山者が休憩を取っていました。
残念ながら、この日は雲が下から次々と湧き上がり、周囲の眺望は限られていました。それでも、時折雲の切れ間から見える山々の姿は雄大で、疲れた体に少しずつ元気を与えてくれました。山頂ヒュッテで念願の手ぬぐいを無事に購入し、しばらく休憩を取りながら、登頂の達成感を味わいました。
下山の試練と無事の帰還
1時間半ほど山頂に滞在し、下山を開始しました。登りよりも下りの方が早いとはいえ、急な岩場を慎重に下る際には、さらに高度感を感じ、足がすくむ場面もありました。筋肉にかかる負担も大きく、登り以上に足へのダメージが大きかったです。途中で何度も立ち止まりながら、時間をかけてゆっくりと進みました。
再び天狗ノ露地に到着した際には、少しホッとしました。ここで最後の休憩を取り、残りの道のりを無事に下りきれるよう、気持ちを整えて出発。なだらかな樹林帯の道を進むうちに、徐々に疲れも薄れてきて、無事に7合目登山口まで下山することができました。
お盆の真っ只中ということもあり、登山道は多くの人で賑わっていましたが、無事に目的を達成し、素晴らしい登山体験をすることができました。蓼科山の美しい自然と厳しさを感じつつ、次回は天気の良い日に再挑戦したいと思います。