2024年4月28日(日)、鈴鹿セブンマウンテンの一座、鈴鹿第二の高峰、雨乞岳に挑戦しました。
雨乞岳:滋賀県に位置する1237mの山。鈴鹿セブンマウンテンの中ではもっとも西に位置し、鈴鹿セブンマウンテンの最高峰であり、鈴鹿山脈の中でも御池岳(1247m)に次ぐ第2の高峰です。笹原に覆われた山頂には「大峠の澤」と呼ばれる小さな池があり、山名の由来となった雨乞信仰の対象として古くから登拝されてきました。ルートが迷いやすい山としても知られています。
アクセス&駐車場
名古屋市内から武平峠駐車場には高速道路を利用して約1時間程で到着します。
早朝の7時頃に武平峠駐車場付近に到着しましたが、さすがはゴールデンウィーク、すでに駐車場は満車。
※新名神高速道路、菰野ICから武平峠駐車場へ直接向かうとコンビニ等ありません。
※武平峠駐車場にはトイレがあります。
登山スタート
30分ほど待ち、ようやく7時30分頃に空いたスペースを見つけ、なんとか車を停めることができました。登山の出発前にやや手間取りましたが、早々に準備を済まし登山道へと足を踏み入れました。
今回のルートは、武平峠からスタートし、沢谷峠、クラ谷分岐を経て七人山分岐、東雨乞岳を経由して雨乞岳へ向かうルートです。雨乞岳は道迷いが多い山として知られているため、スマートフォンのGPSアプリと山と高原地図を頼りに、慎重に進んでいくことにしました。
東雨乞岳・雨乞岳 / よっさんさんの雨乞岳(滋賀県)・東雨乞岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
登山道に入ってすぐ、ピンクのテープが直登と回り道の方に貼られており、先行者たちは直登を選んでいました。私は少しでも体力を温存するために、回り道を選んで進むことにしました。
雨乞岳には武平峠登山口から雨乞岳山頂まで写真のような看板が①~⑨まであります。
現在位置を確認しながらペース配分を考え、道迷いに気を付けながら進んでいきます。
武平峠からクラ谷までのルートは、アップダウンが繰り返され、斜めに切れた登山道や狭い道が続き、思っていた以上に体力を消耗させました。足元に気をつけながらも、自然の美しさに励まされつつ進んでいきました。
クラ谷に到着すると、それまでのアップダウンが続いていたのがなだらかな登山道に変化します。渡渉を繰り返しながら進むルートは、清らかな川のせせらぎと共に歩を進めることができ、まさに心癒されるひとときでした。
川の水はとても澄んでいて、手を浸すと心地よい冷たさが伝わってきます。この区間は、体力的にも精神的にもリフレッシュできる区間で、気持ちよく歩を進めることができました。
七人山分岐から東雨乞岳への熊笹に覆われた急登です。
急登を進む中で、何度か足を止め振り返ると、これまで登ってきた登山道や笹の丘が広がり、素晴らしい絶景が目の前に広がっていました。
東雨乞岳
やがて東雨乞岳に到達すると、そこには360度のパノラマビューが広がっていました。
今まで歩いてきた稜線や、これから向かう雨乞岳への稜線が一望できる光景は、登山の疲れを一瞬にして吹き飛ばしてくれるほどの感動を与えてくれました。
東雨乞岳から雨乞岳へは、距離にして15分ほどの道のりですが、疲れた体にとってはそれでもかなり厳しいものです。それでも、絶景を目の前にしながら進むことで、何とか気力を振り絞って山頂を目指しました。
雨乞岳
ようやく雨乞岳の山頂に到達すると、達成感とともに広がる景色に心を奪われました。遠くまで続く山々の稜線、そして眼下に広がる緑豊かな大地。それはまさに、日常では味わえない特別な瞬間です。ここで30分ほど休憩を取り、食事をしながらこの絶景をじっくりと楽しむことにしました。持参したおにぎりの味が、普段よりも何倍も美味しく感じられるのは、山頂の特別な空気のおかげでしょうか。
山頂には山名の由来となった雨乞の行われた「大峠の澤」があります。
下山
下山は同じルートをたどることになりましたが、特にクラ谷からの上り返しは予想以上に厳しく、すでに疲れ切っていた私はくたくたになりながらも慎重に足を進めました。それでも、心地よい疲れとともに無事に登山を終えることができたことに感謝しています。
今回の雨乞岳登山は、体力的にはかなりハードなものでしたが、その分得られた達成感や感動も大きなものでした。特に、東雨乞岳からのパノラマビューや、登り切った先に待っていた雨乞岳山頂の景色は、何物にも代えがたいものです。ゴールデンウィークの混雑を乗り越え、無事に登山を終えることができたことに満足しています。
これからも、自然の中で心身をリフレッシュし、新たな挑戦を続けていきたいと思います。次回の登山では、さらに素晴らしい景色や体験を共有できることを楽しみにしています。
鈴鹿セブンマウンテン:鈴鹿山脈の藤原岳、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳、御在所岳、雨乞岳、鎌ヶ岳、入道ヶ岳の7座