2024年7月7日(日)、久々の登山となった今回、選んだのは愛知県新城市にある鳳来寺山。
※名古屋市内から約1時間30分程で笹川駐車場に到着します。
※笹川駐車場にはトイレがあります。
長い石段で有名なこの山は、標高695mとそこまで高くはないものの、その歴史や自然の豊かさで地元や観光客に人気のスポットです。前回の富士見台高原の登山から少し間が空いてしまったこともあり、今回の登山はまさにリハビリ登山となりました。
しかし、いざ登ってみると、真夏の気温も相まって、思った以上に体力を消耗することに…。今回はこの鳳来寺山でのリハビリ登山の様子をじっくりとお伝えしていきたいと思います。
鳳来寺山・瑠璃山 / よっさんさんの鳳来寺山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
鳳来寺山
標高695m、愛知県新城市にある古くから霊山として信仰されてきた山です。山全体が国の名勝・天然記念物に指定されています。中腹には古刹・鳳来寺があります。麓から1425段の石段が続く長い鳳来寺の参道には、樹齢800年、現存するものとしては日本一となる高さ60mを誇る傘杉など見どころがあります。
鳳来寺山の登山口へ
朝早くから出発して、新城市の鳳来寺山登山口に到着。鳳来寺山パークウェイを使えばある程度車で登れるのですが、今回はリハビリも兼ねて鳳来寺山表参道からスタートすることにしました。この表参道には、鳳来寺本堂まで続く有名な1,425段の石段が待ち受けており、それが今回の最初の大きなチャレンジでした。
とはいえ、この石段はただの苦行ではありません。石段を登る途中には自然豊かな風景が広がっており、季節ごとに異なる顔を見せてくれる木々や、鳥のさえずり、心地よい風が登山者を迎えてくれます。
この日は真夏の暑さが厳しく、少し歩いただけで汗が噴き出してきましたが、仁王門や傘杉、石段に歴史を感じると、どこか心が落ち着きました。
しかし、やはり暑さと長い石段は体に堪えます。ペースを少しずつ調整しながら、石段を登っていくと徐々に周囲の風景が変わってきました。
本堂での休憩と絶景
鳳来寺本堂に到着したのは、スタートしてから約1時間30分ほど経ったころでした。石段を登り切ったときの達成感は大きいものの、正直言って「バテバテ」状態。すぐに東屋で休憩することにしました。
本堂からの景色は素晴らしく、絶景が広がっています。周囲の山々が見渡せて、青空がどこまでも広がり、遠くにそびえる山々が連なっている様子は、言葉に表せないほどの美しさでした。ここでひとまず息を整え、水分補給をしながらゆっくりと景色を楽しむことにしました。
休憩を終えて、次に向かったのは鳳来寺山の山頂です。鳳来寺本堂からは、比較的緩やかな登山道が続いており、歩きやすくなっています。しかし、山頂に着いてみると、眺望はほとんどありません。少し残念でしたが、ここからさらに10分ほど歩くと、次の目的地瑠璃山に到着します。
瑠璃山からの大パノラマ
瑠璃山に着くと、そこには素晴らしい絶景が待っていました。ここからは、遠くに広がる山々の絶景を眺めることができ、今までの疲れが一気に吹き飛ぶような開放感に包まれました。この日も少し霞がかかっていたものの、天気が良かったおかげで、周囲の山々がはっきりと見渡せ、自然の壮大さを肌で感じることができました。
瑠璃山からの絶景は、やはり鳳来寺山の登山のハイライトと言えるでしょう。遠くには山々が見え、登山道から見えた木々や岩肌とはまた違った表情を見せてくれます。しばらくここで風に吹かれながら、自然の中でリラックスした時間を過ごしました。
天狗岩と鷹打場
瑠璃山からさらに進み、次に向かったのは天狗岩です。この岩は、登山ルートの中でも特に印象的な場所で、その名の通り天狗に似ていることから天狗岩の名がつけられました。ここからも絶景が広がっており、自然の一部になったような気分にさせてくれます。
また、鷹打場も素晴らしいスポットでした。ここからは、眼下に広がる山々がまるで絵画のように美しく、遠くに見える山々が雲と交わり、幻想的な景色を作り出していました。これらの絶景スポットでは、風が心地よく、しばらく立ち止まってその景色を心に刻みました。
鳳来寺山東照宮へ
天狗岩や鷹打場を堪能した後は、最後のスポット鳳来寺山東照宮へ向かいました。この東照宮は、徳川家康ゆかりの場所として知られており、その荘厳な雰囲気が印象的です。特に光の加減によって、屋根が金色に輝いて見えた瞬間は、一種の神秘的な雰囲気に包まれていました。
東照宮は、歴史的にも重要な場所であり、周囲の木々や自然と調和しながら、どこか神聖さを感じさせてくれます。ここでもしばらく時間を過ごし、その後は本堂へと戻ることにしました。
石段を下る挑戦
最後に待ち構えていたのは、1,425段の石段の下山です。登りでも体力を使い果たしていたので、正直なところ足がかなりプルプルしていました。しかし、無事に下り切ったときには、疲れとともに達成感が押し寄せてきました。
リハビリ登山として選んだ鳳来寺山でしたが、思った以上に充実した1日となり、自然や歴史をじっくりと味わうことができました。石段や急な登りは少し過酷に感じる部分もありましたが、その分、絶景や自然とのふれあいが格別で、また訪れたいと思える場所です。