2026年3月22日、岐阜県にある猪臥山(いぶしやま)に雪山登山へ行ってきました。
今回の目的は、先日参加したモンベルの雪山登山技能実習講習会で学んだアイゼン歩行や雪山技術の復習です。
今シーズンは入笠山や三峰山など雪山を楽しんできましたが、3月も下旬となり雪山シーズンも終盤。今シーズン最後の雪山になるかもしれないと思いながらの山行となりました。
猪臥山は冬になると霧氷や雪景色が美しいことで知られ、比較的登りやすい雪山として人気があります。今回はどのような雪山歩きになるのか期待を胸に登山口へ向かいました。
猪臥山(いぶしやま)は岐阜県飛騨市にある標高1,519mの山です。山頂からは北アルプスや白山、御嶽山などの展望が楽しめることで知られています。冬は霧氷の名所として人気があり、比較的危険箇所が少ないことから雪山初心者の練習にも適した山です。
猪臥山登山口駐車場からスタート
今回利用したのは猪臥山登山口駐車場です。
朝に到着するとすでに数台の車が停まっており、雪山シーズン終盤とはいえ人気の高さを感じました。
天候は薄曇り。青空が広がるような快晴ではありませんでしたが、雨や雪の心配はなく、落ち着いた登山日和です。
準備を整えて登山を開始します。
猪臥山 / よっさんさんの猪臥山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
想像以上に雪が少ない登山道
歩き始めてまず感じたのは雪の少なさでした。
3月下旬という時期もありますが、今年は暖冬傾向だったこともあり、登山道には地面が見えている場所が多くありました。
雪山登山を目的に訪れたため少し拍子抜けした気持ちもありましたが、春の訪れを感じられる景色でもあります。


しばらくは夏道と雪道が入り混じる状態が続き、ツボ足で歩いていきました。
登山道はよく踏まれており歩きやすく、急登もそれほどありません。猪臥山が雪山初心者にも人気がある理由がよく分かります。
雪が増えてきたところでチェーンスパイクを装着
標高を上げるにつれて徐々に雪が増えてきました。
日陰にはしっかりと雪が残っており、踏み固められた箇所では滑りやすくなっています。
安全のためチェーンスパイクを装着しました。チェーンスパイクを履くことで足元の不安は一気に解消され、安心して歩けるようになります。
実際のところ、この日の雪の状態であればチェーンスパイクだけでも山頂まで十分歩けそうでした。
しかし今回は山頂を目指すことだけが目的ではありません。モンベルの雪山講習で学んだ技術を実践することも今回の大きなテーマでした。

稜線でアイゼンへ履き替え
稜線に近づくにつれ視界が開け始めます。
雪の量も増え、雪山らしい雰囲気が感じられるようになってきました。そこでチェーンスパイクからアイゼンへ履き替えることにしました。
斜度はそれほど急ではありませんが、講習で学んだ歩行技術を思い出しながら歩いてみます。
普段は何となく歩いてしまいがちですが、足の置き方や重心移動を意識することで歩きやすさが大きく変わることを実感しました。
今回の山行は雪山講習の復習としても非常に良い機会になりました。

霧氷は見られず
猪臥山は霧氷の名所としても知られています。厳冬期には木々が白く輝き、美しい雪景色が広がります。
しかし、この日は気温が高めでした。
さらに雪も少なく、木々には霧氷の気配すらありません。雪も締まった状態ではなく、少し溶け始めた「腐った雪」の状態でした。
踏み込むと柔らかく沈み込む場所もあり、春の雪山らしさを感じます。
霧氷を期待していただけに少し残念ではありましたが、自然相手の遊びなのでこればかりは仕方ありません。その日の条件を楽しむのも登山の魅力だと思います。
猪臥山山頂へ到着
やがて山頂へ到着しました。標高1,519mの猪臥山山頂です。
薄曇りの空模様でしたが、幸いにも周囲の景色を見ることができました。
条件が良ければ北アルプスの大展望が楽しめる山として知られていますが、この日は遠くの山々がやや霞んでいました。

それでも山頂から見渡す景色は気持ちが良く、これまで歩いてきた疲れを癒してくれます。しばらく景色を楽しみながら休憩しました。
3月下旬ということもあり、厳冬期のような厳しい寒さは感じません。どこか春の気配を感じる穏やかな山頂でした。

下山開始
十分に休憩した後は来た道を戻ります。
今回は駐車場からのピストンルートです。登りで確認していた雪の状態を思い出しながら慎重に下っていきます。

登りより下りの方が転倒リスクが高くなることがあります。アイゼンの爪を引っ掛けないよう注意しながら歩きました。
下山中も雪山講習で学んだ歩き方を意識しながら進みます。
こうして実際の山で繰り返し実践することで少しずつ技術が身についていくのだと思います。
今シーズン最後の雪山かもしれない
今回のコースタイムは約5時間でした。距離や標高差もそれほど大きくなく、体力的には比較的余裕のある山行でした。
そのため景色を楽しみながらゆっくり歩くことができました。3月も下旬となり、雪山シーズンも終盤です。今年は雪が少なく、例年より春の訪れが早いように感じます。
おそらく今回が今シーズン最後の雪山になるかもしれません。
霧氷を見ることはできませんでしたが、チェーンスパイクやアイゼンを使用しながら雪山歩行の練習ができたことは大きな収穫でした。

まとめ
猪臥山は雪山初心者にも人気がある理由がよく分かる山でした。
登山道は比較的歩きやすく、標高差もほどほど。冬山装備の練習や雪山経験を積むには非常に良い環境だと思います。
今回はモンベル雪山講習で学んだ技術の復習を目的として訪れましたが、実際の山でアイゼン歩行を練習できたことは大きな経験となりました。
霧氷には出会えなかったものの、春が近づく雪山の雰囲気を味わうことができ、充実した山行となりました。
雪山シーズンの締めくくりとしても満足できる一日でした。今シーズン学んだ経験を活かし、来シーズンも安全に雪山登山を楽しみたいと思います。
猪臥山(冬季)の難易度
・体力:標高差がそれほど大きくなく、急登も少ないため体力的な負担は比較的軽めです。
・危険個所:大きな危険個所は少ない
・展望:霧氷の名所。御嶽山や白山の展望が楽しめる
※雪山初心者向き
※積雪状況や気温によって難易度は大きく変化します。
※難易度は個人の感想です。

