今回は岐阜県関市板取にある蕪山(かぶらやま)へ登ってきました。
蕪山は、根元から複数の幹が伸びる珍しい「株杉」で知られる山です。登山道の入り口付近には神秘的な株杉の森が広がっており、登山だけでなく森林散策も楽しめるのが大きな魅力です。
今回は早朝6時30分頃に21世紀の森駐車場へ到着。駐車場にはまだ1台も車がなく、この日の一番乗りとなりました。
静かな森の中を歩き、珍しい株杉を見学した後、樹林帯を通って蕪山山頂へ。コースタイムは約5時間、獲得標高は820mとなりました。
暑さと蒸し暑さに苦労した一日でしたが、静かな森の中でゆっくりと山歩きを楽しむことができました。
蕪山とは
蕪山(かぶらやま)は、岐阜県関市板取にある標高1,068mの山です。
蕪山の大きな特徴は、登山口にある「株杉の森」。一本の根元から何本もの幹が立ち上がる独特な姿をした杉が群生しており、全国的にも珍しい景観として知られています。21世紀の森公園には50株以上の株杉があり、推定樹齢は400~500年ともいわれています。
山頂までの道のりは決して楽なハイキングというわけではありませんが、静かな森の中を歩きながら少しずつ標高を上げていく、落ち着いた山歩きを楽しめます。
「珍しい森を歩いてみたい」「森林浴を楽しみながら山に登りたい」という方には、蕪山はぴったりの山だと思います。
今回実際に歩いてみても、山頂を目指す登山だけでなく、株杉の森を含めた「森を楽しむ山歩き」という印象が強く残りました。
蕪山 / よっさんさんの蕪山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
21世紀の森駐車場から早朝スタート
この日は暑くなることを考え、早めに行動を開始することにしました。
21世紀の森駐車場へ到着したのは朝6時30分頃。
駐車場にはまだ車が1台もなく、この日は一番乗りです。
早朝の山はとても静かで、車から降りると森の中から鳥の声が聞こえてきます。
登山の準備を整え、早速スタートしました。


この日の天気は晴れ。
ただし、青空が広がっているというよりは、多少雲が多く、湿度の高い蒸し暑い一日となりました。
幸い、早朝から歩き始めることができたため、急ぐ必要はありません。
今回は時間を気にせず、ゆっくりと蕪山を楽しむことにしました。
不思議な姿の株杉を見ながら歩く
登山道の最初は、蕪山の大きな特徴でもある株杉を見ることができるエリアです。
この辺りは本格的な登山道というよりも森林散策コースのようになっており、登山をしない人でも歩くことができます。
株杉は、普通の杉とは少し違った姿をしています。
一本の杉の根元から、何本もの幹が立ち上がっているように見える姿はとても不思議です。
長い年月をかけて育った杉が森の中に立ち並ぶ景色は、どこか神秘的な雰囲気がありました。
蕪山を登るなら、山頂を目指すだけでなく、この株杉をじっくりと見学してほしいと思います。

普段の登山では、どうしても山頂を目指して歩くことに集中してしまいます。
しかし、この日は早朝から時間に余裕があったため、珍しい杉を眺めながらゆっくり歩くことができました。
株杉の森を抜けると、いよいよ本格的な登山道が始まります。



一番乗りの登山道と蜘蛛の巣
この日は一番乗りだったこともあり、登山道には蜘蛛の巣がたくさん残っていました。
普段なら前を歩く登山者が蜘蛛の巣を払ってくれていることもありますが、この日はそうはいきません。
木々の間に張られた蜘蛛の巣を避けながら、慎重に歩いていきます。
顔の高さに蜘蛛の巣があると、何度も立ち止まらなければなりません。
登山道を歩いているだけなら、それほど気にならないかもしれませんが、蜘蛛の巣を避けながら歩くという行為は意外と疲れるものです。
登山道に集中するだけでなく、前方の蜘蛛の巣にも注意を払わなければなりません。
朝一番の登山ならではの出来事ですが、次第に体力を奪われていくように感じました。


蒸し暑い樹林帯をゆっくり登る
蕪山の登山道は、山頂付近まで基本的に樹林帯の中を歩きます。
この日は晴れでしたが、雲も多く湿度が高かったため、とにかく蒸し暑く感じました。
樹林帯のため直射日光は少ないものの、風があまり通らず、体に熱がこもります。
無理をすると体力を消耗すると思い、今回はこまめに休憩を取りながら歩くことにしました。



早朝にスタートしたため時間には余裕があります。
「今日はゆっくり歩こう」
そう決めて、一歩ずつ標高を上げていきました。
夏の低山では、標高がそれほど高くなくても暑さが大きな負担になります。
この日は獲得標高820m。
数字だけを見ると、それほど大きな登りではないようにも感じます。
しかし、蒸し暑さの中で樹林帯を登り続けると、しっかりと体力を使いました。
途中で何度か休憩を取り、水分を補給しながら進みます。
周囲は静かで、聞こえるのは鳥の声と自分の足音だけ。
一人で森の中を歩いているような静かな時間を楽しむことができました。


蕪山山頂から周囲の山々を眺める
長く続いた樹林帯を抜け、蕪山の山頂へ到着しました。
山頂は周囲が開けており、樹林帯の中を歩いてきただけに、視界が広がった時には気持ちよさを感じました。

周囲には岐阜県の山々が広がり、遠くまで景色を見渡すことができます。
この日は晴れていたものの、多少雲が多い空模様。
それでも山頂から景色を楽しむには十分な天気でした。

山頂で少し休憩をしていると、この日初めて別の登山者が登ってきました。
スタートからここまで、誰とも会わずに歩いてきたため、静かな登山を楽しむことができました。
この日は暑さもあったため、低山を歩く登山者が少なかったのかもしれません。
山頂で景色を眺めながら休憩した後、下山を開始します。

早めの下山で12時頃には駐車場へ
下山も樹林帯の中を歩いていきます。
登りで使った登山道を慎重に下り、再び株杉のエリアへ戻ってきました。
早朝とは違い、帰りは下山する人も少しずつ増えてきましたが、それでも全体的には静かな山歩きでした。
駐車場へ戻ってきたのは12時頃。
登山開始から約5時間の山行でした。
朝6時30分には1台もなかった駐車場ですが、12時頃になっても多くの車が止まっているわけではなく、比較的空いていました。
夏の暑い時期は、早朝から登って早めに下山する人が多いのかもしれません。
駐車場にはきれいなトイレが設置されており、登山前後に利用できるのも便利です。
株杉と静かな森を楽しめる蕪山
今回の蕪山登山は、コースタイム約5時間、獲得標高820m。
しっかりと歩き応えがある一方で、登山道の最初には珍しい株杉を見学できるという、他の山とは少し違った魅力があります。
特に印象に残ったのは、やはり株杉です。
根元から複数の幹が伸びた不思議な姿の杉が立ち並ぶ森は、とても印象的でした。
また、早朝から歩いたことで、ほとんど人に会わずに静かな登山を楽しむことができたのも良かった点です。
一番乗りだったため、登山道の蜘蛛の巣には苦労しましたが、それも早朝登山ならではの経験だったと思います。
山頂からの景色も楽しむことができ、珍しい株杉と森林、そして山頂の眺望を一度に楽しめる山でした。

まとめ
岐阜県関市板取にある蕪山は、株杉の神秘的な景色と登山を楽しめる魅力的な山でした。
登山口から株杉を見学できるため、登山が目的の人だけでなく、森林散策を楽しみたい人にもおすすめの場所です。
一方で、山頂までのコースは獲得標高820mあり、暑い時期にはそれなりの体力が必要です。
特に夏は蒸し暑さによる体力消耗に注意し、水分を十分に用意して歩く必要があると感じました。
今回のように早朝からスタートすれば、静かな森を楽しみながら、暑くなる前に下山することもできます。
珍しい株杉を眺め、静かな樹林帯を歩き、最後は山頂から景色を楽しむ。
蕪山は、登山だけではなく、森そのものを楽しむことができる山でした。
今回は暑さの中での山行となりましたが、早めのスタートとゆっくりとしたペースを心掛けたことで、無事に歩き切ることができました。
帰宅した時にはしっかりと疲れましたが、静かな森の中をゆっくりと歩いた時間は、とても良い思い出になりました。
蕪山の難易度
・体力:累積標高は約800m、コースタイムは4~5時間程度あるため、気軽なハイキングというよりは、ある程度の体力が必要な登山コース。
・危険個所:岩場や鎖場などはない。
・展望:最大の魅力は登山口付近の珍しい株杉。山頂では周囲の山々を眺められる
※株杉の森だけなら散策目的でも楽しめますが、蕪山山頂まで登る場合は、飲料や登山装備を準備して臨みたいコースです。
※難易度は個人の感想です。

