2025年11月8日(土)、八ヶ岳連峰の 天狗岳 へ登ってきました。
この日は快晴。前日には寒波が入っていたこともあり、登山道にはところどころ雪が残る初冬らしいコンディションとなりました。
今回のコースは、唐沢鉱泉駐車場からスタートし、第一展望台、第二展望台を経由して西天狗岳・東天狗岳へ。その後、中山峠から黒百合ヒュッテを通って下山する反時計回りの周回ルートです。
コースタイムは約9時間。登りは比較的順調だったものの、下山時の岩と氷が混ざった登山道に苦戦し、想像以上に時間のかかる山行となりました。
それでも、快晴の空の下で見る八ヶ岳の景色は本当に素晴らしく、苦労以上に満足感の大きい山行となりました。
天狗岳とは?八ヶ岳を代表する人気の名峰
天狗岳は長野県の八ヶ岳連峰北部に位置する標高2,646mの山で、西天狗岳と東天狗岳からなる双耳峰です。樹林帯歩きと高山らしい稜線歩きを同時に楽しめる人気の山で、山頂からは赤岳や硫黄岳をはじめとする八ヶ岳の山々を一望できます。日帰りでも登ることができるため、八ヶ岳入門の山としても人気があります。
今回の登山ルートとコースタイム
天狗岳(西天狗岳)・東天狗岳 / よっさんさんの天狗岳(西天狗岳)・東天狗岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
・唐沢鉱泉(唐沢鉱泉登山者用駐車場) スタート
・第一展望台 +約2時間
・第二展望台 +約30分
・天狗岳(西天狗岳) +約40分
・東天狗岳 +約10分
・中山峠 +約60分
・黒百合ヒュッテ +約10分
・唐沢鉱泉(唐沢鉱泉登山者用駐車場) +約2時間
・コースタイム 約9時間(休憩含む)
天狗岳の代表的な周回コースのひとつで、樹林帯歩き、高山らしい稜線歩き、山頂からの大展望、山小屋立ち寄りと、天狗岳の魅力を一度に楽しめる人気ルートとなっています。
唐沢鉱泉登山者用駐車場
今回利用したのは、唐沢鉱泉 の登山者用駐車場です。
駐車場は無料で、登山口が近いためアクセスの良さも魅力です。約30〜40台ほど駐車可能とされています。
唐沢鉱泉(唐沢鉱泉登山者用駐車場)から登山スタート
この日は朝8時ごろに唐沢鉱泉の駐車場をスタートしました。



前日の寒波の影響もあり、空気はかなり冷たく、登山道には雪がちらほら残っています。完全な雪山というほどではありませんが、季節が確実に冬へ向かっていることを感じる景色でした。
登山道へ入ると、まずは八ヶ岳らしい樹林帯歩きが続きます。
静かな森の中を歩いていく時間は非常に心地良く、この時期は登山者も比較的少ないため、自分のペースでゆっくり歩くことができました。
人気の山でありながら、人が少なく静かな雰囲気を味わえるのは、この時期ならではの魅力だと思います。


第一展望台から広がる絶景|チェーンスパイク装着
しばらく樹林帯を歩いていると、第一展望台へ到着します。

ここで一気に視界が開けました。
それまで森の中を歩いていたこともあり、突然広がる景色の開放感はかなり印象的です。周囲の山々がきれいに見渡せ、思わず立ち止まって景色を眺めてしまいました。

快晴ということもあり、遠くまで山並みが続いているのがよく見えます。


また、このあたりから登山道の雪や凍結箇所が増えてきたため、チェーンスパイクを装着しました。
完全な雪山装備が必要というほどではありませんでしたが、岩の上に雪や氷が乗っている場所もあり、滑りやすい状況になっていました。

実際に装着すると安心感がかなり違い、足元を気にしすぎることなく歩けるようになります。
第二展望台からの景色も素晴らしく、標高を上げてきた実感がどんどん強くなっていきました。
初冬らしく山肌には雪が残り、青空とのコントラストが非常に美しい景色となっていました。

天狗岳(西天狗岳)へ|八ヶ岳らしい迫力の景色
展望台を過ぎると徐々に森林限界に近づき、景色も高山らしい雰囲気へ変わっていきます。
そして無事に天狗岳(西天狗岳)へ到着。
天狗岳(西天狗岳)からの景色は本当に素晴らしく、今回の山行の中でも特に印象に残る場所となりました。

目の前にはこれから向かう東天狗岳への登山道が続き、その奥には八ヶ岳の山々が広がっています。
特に印象的だったのが硫黄岳の存在です。
硫黄岳は夏に登った山ということもあり、「あそこを歩いたな」と思いながら景色を眺める時間は特別なものがありました。
実際に登った山を別の山から見ると、不思議と親近感が湧いてきます。

八ヶ岳の山々が連なる景色は迫力があり、「高山に来た」という実感を強く感じられる瞬間でした。
東天狗岳へ|岩場と絶景の稜線歩き
西天狗岳から東天狗岳へ向かいます。
この区間の景色も非常に素晴らしく、歩いているだけで楽しくなるような稜線歩きでした。

空はどこまでも青く、周囲には雪をまとった八ヶ岳の景色が広がります。

ただし、東天狗岳周辺は岩場も多く、慎重に歩く必要があります。

特に下山時は一部で危険を感じる箇所もありました。
岩と雪、そして凍結しかけた場所が混ざることで足元が不安定になっており、気を抜けない場面もあります。
それでも、周囲の景色が素晴らしく、景色に癒されながら慎重に下っていきました。

黒百合ヒュッテで休憩
東天狗岳から下り、中山峠を経由して黒百合ヒュッテへ向かいます。


黒百合ヒュッテ は非常に人気のある山小屋で、この日も多くの登山者で賑わっていました。
私もここでゆっくり休憩。
歩き続けてきた体には、この休憩時間がとてもありがたく感じます。
温かい雰囲気の山小屋は、山の中での安心感があります。
快晴の空の下で、行き交う登山者を眺めながら休憩している時間はとても穏やかでした。
黒百合ヒュッテからの下山が過酷だった
しかし、本当に大変だったのはここからでした。
黒百合ヒュッテから唐沢鉱泉へ向かう下山道は、岩と氷が混ざった非常に歩きにくいコンディションとなっていました。
雪だけならまだ歩きやすいのですが、凍った岩が混ざることで非常に神経を使います。
チェーンスパイクを装着していても滑りそうになる場面があり、慎重に足を置きながら下っていきました。
そのため想像以上に時間がかかり、登りよりも精神的な疲労が大きかった印象です。
登りはほぼコースタイム通りに歩けていたものの、この下山で一気にペースダウン。
体力的にもかなり消耗しました。
それでも、振り返れば周囲には美しい八ヶ岳の景色。
疲れはありましたが、その景色が気持ちを支えてくれました。
コースタイム約9時間|苦労以上に満足感の大きい山行
今回のコースタイムは約9時間。
想像以上にハードな山行となりましたが、それ以上に素晴らしい景色を見ることができました。
第一展望台からの開放感、西天狗岳から見る東天狗岳への稜線、硫黄岳を望む景色、そして初冬らしい雪景色。
どれも非常に印象深く、八ヶ岳の魅力を存分に味わえた一日だったと思います。

体力的にはきつい場面もありましたが、その疲れを忘れさせてくれる景色がありました。
天狗岳は人気の山ですが、この時期は比較的人も少なく、静かな雰囲気の中でゆっくり歩けたのも良かったです。
初冬の八ヶ岳らしい景色と緊張感を楽しめた、非常に満足度の高い山行となりました。
天狗岳(日帰り)の難易度
・体力:登山口から西天狗岳までは標高差が大きく、じわじわと体力を消耗する
・危険箇所:夏山シーズンであれば大きな危険箇所は少ないコース
・展望:天狗岳最大の魅力は展望
※「八ヶ岳らしい景色を日帰りで満喫したい人」におすすめのコース

